日本の女性研究者

神経科学

研究者リスト >> 小池 千恵子
 

小池 千恵子

 
アバター
研究者氏名小池 千恵子
 
コイケ チエコ
URLhttp://www.jst.go.jp/kisoken/presto/complete/sysbio/j/sakigake3/saki_05.html
所属立命館大学
部署薬学部創薬科学科
職名教授
学位博士(薬学)(静岡県立大学)

プロフィール

研究テーマ「網膜ON・OFF回路と視覚行動制御メカニズムの解析」
 視覚の本質は「ものの形(輪郭)を捉えること」であり、そのために必要な情報は視覚の入り口である網膜において抽出される。脊椎動物網膜において、全ての視覚情報は双極細胞においてON型・OFF型経路に分解される。神経系のON・OFF回路は脊椎動物網膜のみならず、ショウジョウバエの視覚中枢、線虫の嗅覚・味覚、昆虫の嗅覚などにも存在し、ひとつの入力刺激に対し二つの情報経路が正反対に応答することにより微妙な変化を強調し、最適化することができる優れた回路である。
 脊椎動物網膜においては、視細胞において神経シグナルに変換された視覚情報は中間ニューロンである双極細胞においてON型経路とOFF型経路に分解される。私たちは網膜ON型双極細胞の視覚伝達チャネルがTRPM1であることを明らかにした(大阪バイオサイエンス研究所古川研にて。東大・立花研、京大・森研、名古屋大・近藤研などとの共同研究)。一連の研究において、TRPM1が欠損するとON型情報伝達系が欠損すること、TRPM1が夜盲症の原因遺伝子であることが明らかとなった。一方、OFF型視覚伝達系がどのような役割を果たしているかは疾患・モデルマウスともに存在しないことから、解析に限界がある。そこで、ON型・OFF型視覚伝達系の役割を明らかにしたいと考えている。

研究分野

 
  • 神経科学 / 神経生理学・神経科学一般 / 
  • 生物科学 / 分子生物学 / 
  • 生物科学 / 細胞生物学 / 
  • 生物科学 / 発生生物学 / 
  • 薬学 / 生物系薬学 / 

経歴

 
2017年4月
 - 
現在
立命館大学 薬学部創薬科学科 教授
 
2008年10月
 - 
2012年3月
JSTさきがけ 生命システムの動作原理と基盤技術 研究員
 
2001年9月
 - 
2009年3月
大阪バイオサイエンス研究所 研究員
 

委員歴

 
2015年1月
 - 
2018年12月
視覚科学フォーラム  運営委員
 
2017年4月
   
 
文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)科学技術予測センター  専門調査員
 

論文

 
Evaluation of critical flicker-fusion frequency measurement methods using a touchscreen-based visual temporal discrimination task in the behaving mouse
Yuichiro Nomura, Shohei Ikuta, Satoshi Yokota, Junpei Mita, Mami Oikawa, Hiroki Matsushima, Akira Amano, Kazuhiro Shimonomura, Yasuhiro Seya, Chieko Koike
Neuroscience Research   in press   2018年
Different activity patterns in retinal ganglion cells of TRPM1 and mGluR6 knockout mice.
Haruki Takeuchi, Sho Horie, Satoru Moritoh, Hiroki Matsushima, Tesshu Hori, Yoshitaka Kimori, Katsunori Kitano, Yasuhiro Tsubo, Masao Tachibana and Chieko Koike
BioMed Research International (The special issue "Combining Clinical, Genetic and Biomedical approaches for Added Value in Understanding Congenital Stationary Night Blindness)   2018(5) 1-6   2018年5月
病変網膜における自発振動活動発生メカニズム
谷口 佳那子、小池 千恵子、北野 勝則
薬学雑誌   138(5) 685-692   2018年5月
網膜発生過程におけるON型双極細胞と病変網膜の電気生理学的解析
竹内晴紀、坪 泰弘、北野 勝則、小池千恵子
薬学雑誌   138(5) 679-684   2018年5月
Suiko T, Kobayashi K, Aono K, Kawashima T, Inoue K, Ku L, Feng Y, Koike C.
PLOS ONE   11(5) e0156033   2016年5月

書籍等出版物

 
薬学領域の放射科学
飯田靖彦 中西徹 上田真史
廣川書店   2015年4月   
生物系薬学 スタンダード薬学シリーズII-4
日本薬学会編 
東京化学同人 共著   2015年2月   

講演・口頭発表等

 
Function of TRPM1 channels in the mouse retina [招待有り]
小池 千恵子
Wayne State University, Ophthalmology, Visual and Anatomical Sciences   2018年11月26日   
TRPM1及びmGlu6欠損マウスにおける網膜神経節細胞の発火パターン解析
視覚科学フォーラム2018   2018年9月6日   
The differential activities of retinal ganglion cells between TRPM1 and mGluR6 knockout mice.
FASEB Retinal Neurobiology and Visual Processing   2018年6月26日   
Touchscreen-based visual temporal discrimination task in the behaving mouse by the constant method
Neuroscience 2017   2017年11月14日   
マウスオペラント学習系における時間分解能評価
日本薬学会近畿支部会   2017年10月14日   

担当経験のある科目

 
  • 衛生化学実習 (立命館大学)
  • 衛生化学実習2 (立命館大学)
  • 病院実務実習 (立命館大学)
  • 薬局実務実習 (立命館大学)
  • 生命科学特殊研究1 (立命館大学)

所属学協会

 
日本神経科学会 , 日本薬学会 , 全米神経科学会 , 視覚眼科学会(ARVO) , 視覚科学フォーラム

Works

 
武田科学振興財団研究助成金
その他   2010年
(財)大阪対ガン協会 ガン研究助成奨励金
その他   2002年

競争的資金等の研究課題

 
網膜ON ・OFF回路基盤と視覚行動制御メカニズムの解析 (Investigation of the ON-OFF visual transmission pathways in retinal circuits governing visual behavioral responses)
(独)科学技術振興機構・さきがけ・生命システムの動作原理と基盤技術
研究期間: 2008年 - 2011年

特許

 
特許6409243 : 実験動物の視機能評価装置
小池千恵子 天野晃 下ノ村和弘